Web会議のたびにヘッドセットを着けていると、長時間で耳が痛くなったり、髪型が崩れたりして地味にストレスですよね。また、家族や同僚と複数人で1台のPCを囲んで会議したいのに、内蔵マイクだと声が拾いきれない、という悩みもあります。
こうした場面で活躍するのが、スピーカーフォン(会議用マイクスピーカー)です。1台でマイクとスピーカーを兼ね、机の上に置くだけで「聞く・話す」がまかなえます。ITヘルプデスクとして12年、「ヘッドセットを着けたくない」「会議室でみんなの声を拾いたい」という相談によく応えてきました。この記事では、スピーカーフォンの選び方を解説します。
ヘッドセットだけでは困る「耳が痛い・複数人で使えない」問題
Web会議まわりでよくある困りごとは、次の3つです。
- ヘッドセットを長時間着けると、耳や頭が痛くなる
- 複数人で1台のPCを囲むと、内蔵マイクでは全員の声を拾えない
- PC内蔵マイクだと、周囲の音を拾ったり声がこもったりする
原因は、1人用に最適化されたヘッドセットや内蔵マイクでは、「机に置いて複数方向の声を拾う」用途に向いていないことです。ここを解決するのがスピーカーフォンです。
スピーカーフォンとマイク・ヘッドセットの違い
Web会議の音声機器にはいくつか種類があります。用途を取り違えないよう、先に整理します。
- ヘッドセット:1人用。耳元で聞き、口元で話すので音がクリアで周囲に漏れない。長時間だと着け心地が気になることも
- 単体マイク:話す(入力)に特化。音声を届ける品質は高いが、スピーカーは別途必要
- スピーカーフォン:机に置いて「聞く・話す」を1台で完結。複数人で囲めるのが最大の利点。全指向性マイクで360°から声を拾う
「1人で集中」ならヘッドセット、「複数人・置いて使う・着けたくない」ならスピーカーフォン、という使い分けです。
選ぶときの4つのチェックポイント
① 接続方式(USB有線かBluetooth無線か)
USB有線は挿すだけで安定して使え、初期設定が簡単。Bluetooth無線は配線がなく、置き場所を選ばず持ち運びもしやすい反面、接続がやや不安定になることもあります。安定重視なら有線、取り回し重視なら無線です。
② 対応人数(マイクの数・集音範囲)
1〜2人なら小型で十分。会議室で複数人を囲むなら、マイクの数が多く集音範囲の広いモデルを選びます。「何人まで対応」という表記を目安にしましょう。
③ ノイズ・エコー対策
エコーキャンセリング(自分の声の反響を消す)やノイズリダクション(周囲の雑音を抑える)が付いていると、相手に聞き取りやすい声を届けられます。
④ Web会議ツールの認証
ZoomやMicrosoft Teamsの「認証」を取得した製品は、そのツールで安定して動作することが確認されています。よく使うツールの認証があると安心です。
導入時の注意点
便利なスピーカーフォンですが、注意点もあります。
- USB-C端子のみのPCはケーブルを確認:付属ケーブルがUSB-Aの場合、USB-CのみのノートPCには変換や別ケーブルが必要になることがあります
- 広い部屋・大人数には出力の大きいモデルを:小型モデルは音量(W数)が控えめで、広い会議室では声が届きにくいことがあります
- Bluetooth接続は事前にテストを:大事な会議の前に、一度接続と音声を確認しておくと安心です
- マイクのミュートとツール側の連動:本体のミュートボタンが会議ツールのミュート表示と連動しない場合があります。使い始めに挙動を確認しましょう
接続方式と対応人数さえ押さえれば、会議の「聞く・話す」が快適になります。
おすすめのスピーカーフォン3選
① Anker PowerConf S330(USB-C有線・4マイク・Zoom認証)
まず1台試したい人の入門機として最適です。USB-Cで挿すだけのシンプルな有線接続で、初期設定に迷いません。4つの全指向性マイクで360°から声を拾い、エコーキャンセリング・ノイズリダクションも搭載。Zoom認証取得で安定して使えます。小会議室や数人で囲む用途にちょうどよく、価格も手頃な定番モデルです。
向いている人:まず手頃に1台試したい人、有線の安定した接続を重視する人
② Jabra Speak2 40(USB-A/C両対応・4ビームフォーミングマイク・MS Teams/Zoom認証)
ビジネス用途で安心して使いたい人には、通信機器ブランドJabraのこのモデルがおすすめです。1本のケーブルにUSB-AとUSB-Cの両コネクタを備え、どんなPCでもそのまま挿せます。4つのビームフォーミングマイクと50mmフルレンジスピーカーで、声も相手の音も明瞭。IP64の防塵防水で持ち運びにも強く、MS TeamsやZoomの認証も取得しています。
向いている人:仕事で毎日使う人、PCの端子を選ばず確実に使いたい人
③ Anker PowerConf(Bluetooth+USB両対応・6マイク・24時間バッテリー)
配線をなくして自由に使いたい人、大人数の会議もこなしたい人向けの一台です。Bluetoothと有線の両方に対応し、6つの全指向性マイクで8人程度までの会議をカバー。24時間の連続使用が可能なバッテリーを内蔵し、会議室の空き状況に左右されずどこでも使えます。モバイルバッテリー機能もあり、外出・出張先でも活躍します。
向いている人:無線で自由に使いたい人、複数人・広めの会議にも対応したい人
まとめ
スピーカーフォン選びのポイントは、次の4つに整理できます。
- 接続方式は、安定重視ならUSB有線、取り回し重視ならBluetooth無線
- 対応人数(マイク数・集音範囲)を使うシーンに合わせる
- エコー・ノイズ対策の有無を確認する
- よく使うWeb会議ツールの認証があるものを選ぶ
まずは手頃なUSB有線モデルで「机に置いて話す快適さ」を体感し、複数人や持ち運びで使いたくなったら無線・多人数対応モデルにステップアップする、という順番なら失敗しにくいです。ヘッドセットの窮屈さから解放されて、快適な会議環境を整えましょう。

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